人類(ヒト)はなぜ直立二足歩行になったのか?

直立二足歩行の人類-犬の散歩をする老夫婦 人類

私たちは、普段何気なくまっすぐに立ち、2本の足を使って移動しています。
しかし、多くの動物は2本の足ではなく、4本の足(脚)を使って移動します。
今回は、人類(ヒト)がなぜ直立二足歩行になったのかが気になったので調べてみました。

直立二足歩行を手に入れた理由

人は、なぜ直立二足歩行をするようになったのでしょうか?

それは、モノ(主に食物)を手で持ち運ぶためです。
人類はモノを運ぶために2本の足で歩くようになったといわれています。
(物を運ぶようになったため、二足歩行になったという説は一般に「運搬説」と呼ばれています。)

手で持つことで1度により多くの食物や道具などを持ち運ぶことができるようになります。

たとえば、四足歩行の犬や猫は、ものを持ち運ぶために手や足は使わずに、口を使います。
口の大きさは限れているので、口でくわえることが分のものしか運ぶことはできません。
しかし、二足歩行となり、2本の手が自由になれば、口でくわえるよりも多くのものを持つことができるようになります。
単純に口でくわえるだけなら1つしか持てませんが、両手が自由になることで、口、右手、左手の3つのモノが持てるようになります。

チンパンジーなどの猿の仲間は二足歩行と四足歩行を使い分けます。
四足歩行では、より早く走ることができるので、目的地に早く着くためには四足歩行を使用します。
二足歩行では、四足歩行のように素早く動くことは難しいですが、歩行しながら2本の手を自由に使うことができるようになります。
ですので、二足歩行ができる猿の仲間は、多くのものを運ぶ時や、限られた資源(食物)を他の動物などから守りながら移動する時に後足で移動し、前足を移動以外のことに使えるように自由にします。

さらに、両手でモノを持って移動する際には、チンパンジーなどの類人猿のように前かがみで中腰のようになるのではなく、直立してモノを運ぶことでバランスが良くなるので、より大きく、より重いモノを楽に運ぶことができるようになります。

人類の進化

人類は、二足歩行を手に入れて手を自由にすることで、様々な道具を扱えるようになりました。
道具といっても最初は、木の枝や棒、石などの原始的なものです。
しかし、原始的な道具を扱うようになった人類は、その道具を使って新たな道具を作り出し、新たな道具をつくることで脳を進化させてきました。
そして人類は、進化することで文明を築き、様々な文化を創造していくようになったのです。

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